エンジニアの仕事はAIに駆逐されるのではないかと言われる昨今、話題の Cline / Roo Code + Claude Sonnet 3.7 を試してみた感想や得られた知見をペタりしておく。
- コンテキストが増えると料金が指数関数的に上昇していくため、個々のタスクはできるだけ小規模に留める工夫をしないと破産する。人件費vs電気代の時代である。
- AIにとってはタスクごとに初見でコードを読んでいるようなものであり、物忘れの激しいじーちゃんに毎回はじめから説明するような心構えが大事。説明する側の人間に冪等性が求められている!
- 適切なコメント、意図が伝わる変数名、明確で一貫性のあるコード構造を保つことなどがこれまで以上に重要になっている。コードがneat and tidyであれば
.clinerules
に長々と説明を書かずともAIはちゃんと働く(か、それこそ「Hey Cline,.clinerules
を生成して」で一発で終わる)。 - 単純作業で人間が消耗することは今後はほとんどなくなるだろう。元のコードがよほど乱雑でない限り。
- Claude APIはTier1ではすぐに429エラー(レート制限超過)になるため、Tier2は必須といえる。初回課金時に40ドル以上をチャージしておくと良いかも?
総じて、大事なことは以前と変わっていないし、これまでやっていたことをこれからもやっていくだけなんだと思う。
使った感想としては、超便利だし、コード書くスピードは超高速(体感3倍速)になるものの、生身のエンジニアが駆逐されるほどの脅威かというと、そんな気はあまりしなかった。依然として人間がリードしてやる必要があるし、使う側の人間の能力で上限が決まる。
個人的にははやく駆逐してほしいくらいなのだが。